巨人はオリックスと対戦して4-3でサヨナラ負けを喫しました。巨人の先発は直江でした。直江はコントロールに苦しむ場面もありましたが、2度牽制でアウトを取るなど、7回まで投げて2失点。

一軍の試合では最長のイニングを投げ切り、後半戦のアピールに成功しました。球速も7回で149kmを記録するなど、スタミナ面で球速が落ちることもありませんでした。オリックスは吉田がおらず、杉本も代打のみの出場でしたが、それでも7回まで2失点は大きな自信になったと思います。

また、若手野手では秋広が変化球にうまくバットを合わせてヒットを放ちました。難しい体勢からのヒットであり、ミート力をアピールできたと思います。他にも中山や菊田なども打席に立ちましたが、アピールすることはできませんでした。

捕手では山瀬が盗塁を刺すなど、肩をアピールすることもできました。若手はアピールできた選手とできない選手がいましたが、まだ試合は続きます。今後の試合でも若手の躍動に期待です。

巨人の若手にもいろいろな注目選手がいますが、その中でも個人的に注目しているのは山下です。山下はプロ1年目にイースタンリーグで首位打者を獲得したほどの打者であり、打撃は大きな定評があります。

1年目の活躍から去年は一軍のスタメンを勝ち取れるのか期待していましたが、骨折によりシーズンのほとんどを治療に当ててしまいました。今年は育成選手として二軍や三軍の試合に出ていますが、打てたり打てなかったりする状況が続いており、大きなアピールとはなっています。

ただ、ブレイク期間中にエキシビジョンの試合に呼ばれたため、この5試合で良いアピールをしたいとこです。山下がここで良いアピールをすることができれば、支配下への道も大きく開きます。

山下は1年目に首位打者を取ったように、安打を打つことに期待ですね。長打が出れば1番良いですが、ヒットを打ちアベレージを残すのが大事なように思えるので、ぜひ良い成績を期待したいです。

巨人では一軍に多くの中堅選手がいますが、投手で活躍できている生えぬきの中堅は多くいません。特に今村や畠、桜井、戸根などの中堅投手は一軍でも目立った活躍とはなっていないため、後半戦の戦力となるためには、アピールが必要になります。

今村や畠、桜井、戸根は良いボールを持っていますが、長続きしないことが難点です。今村は4月に完封勝利をあげていますが、その後は先発でも投げきることができない試合が多く、ついにはローテーションから外れてしまい、ビハインド時のロングリリーフという立ち位置になっています。

畠は先発や中継ぎとして起用されていましたが、どちらも中途半端に終わってしまい、起用が定まりません。桜井や戸根に関してはロングリリーフやビハインドで投げることが多いですが、防御率は4点代と安定感のないピッチングとなっています。

力はあってもスタミナやコントロール、メンタルなど部分的に足りないところがあるようにも思えます。投手として支えているのは、戸郷や高橋、大江などの若手に高梨や鍵谷、山口などの移籍組、ビエイラやデラロサ、サンチェス、メルセデスなどの外国人となっており、中堅投手は戦力としては微妙な立ち位置になっています。

中堅投手が誰か1人でも、リリーフエースやローテーションに入るなら戦力として厚みを増すことができます。後半戦首位を目指すためにも中堅投手の奮起にきたいしたいです。